ほどよく、めんどくさく、愛おしく

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「この子の可能性を、最大限に伸ばしてあげたい」

初めての育児。そんな願いを抱えて、
私は脳科学や発達心理学の情報を集めました。

SNSに溢れる、嘘か誠か分からない情報。
見えない正解を探して迷子になっていた時期がありました。

けれど、膨大な知識の海をぐるりと一周して、
ふと足元を見た時に気づいたのは、
驚くほどシンプルで当たり前すぎる真理でした。

「人間、食べて、動いて、寝る。まずはそこから。」

結局、子供にとっても、
そして何より私自身にとっても、一番の土台はそこなんだと。

脳科学の難しい理論も結局は
「しっかり寝ることで脳が整う」
「おにぎりを食べて才能を開花させた」といった、
生活の根っこに行き着きます。
SNSを見て誰かと比べて落ち込んだり、理由もなくイライラしたり。
そんな心のザワつきも実は、
ただ寝不足なだけ」「お腹が空いているだけ」
だったりすること、案外多いんですよね。

だから私は、まず自分の「最低限」を甘やかすことにしました。

笑い話ですが、私は職業柄トイレを我慢する癖がありました。
まずは、トイレに行きたい時に行くことから始めました。

かわいいな、欲しいなと思ったら、
無駄遣いと思わずに、
子供と一緒ににガチャガチャをやりました。

自分1人のためにハーブティーを丁寧に淹れました。

そんな風に土台をトントンと整えていくと、
不思議と日常の景色が変わって見えてくるんです。

土台が安定していると、
子供との何気ない時間が急にカラフルに動き出します。

夕飯の準備中の足元で、
ジップロックを宝物のように抱える息子の姿。

車をたくさん入れたジップロックを見せて、
「カカはどれが好き?」と聞いてくるので
「赤いバスが好き」と答えたのに、
「青いクレーン車ががいいよ。はい。」と手渡す自由さ。

今度はジップロックが開かなーい!と嘘泣き。
少し手伝い、自分でできた時の
満足げに鼻を膨らませる横顔。

そんな予測不能な「小さなイェーイ!」たちが、
生活のあちこちに転がっていることに気づけるようになります。

もちろん、毎日がキラキラしているわけじゃありません。

「あぁ、もう今日は疲れたな。ご飯作るのも食べに行くのもめんどくさい……」
なんて日はしょっちゅうです。

そんな時、私は圧力鍋に火をかけて3分でご飯を炊き、
オーブンに鮭とレンコンを放り込んで、
あとは焼き上がるのを待つだけ。
炊き立てのご飯に青のりをパラリと振って、
「これで十分、最高!」と笑って食べる。

作っているうちに、なんだか気持ちが少しずつ晴れてきて。

「簡単に美味しいものができた。私、できるなぁ。」

そう自分を撫でてあげられる夜がある。
その積み重ねが、何よりの幸せなんじゃないかなと思うんです。

このブログでは、
そんな「ほどよく、めんどくさく、でも愛おしい」
日々のカケラを綴っていこうと思います。

頑張りすぎず、でも自分の土台はしっかり守りながら。

私の日常の「オッケー、イェーイ!」が、どこかの誰かの心を、ほんの少しだけ軽くするきっかけになれば嬉しいです。

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